こんにちは!自社でブランディング活動、していますか?
ブランディングには様々な考え方があり、いろいろな手法があります。
「実践したくても何をすればいいのか分からない…」、「実践しているけど成果が見えない」などなど…
よくそんなお声をいただきます。
ブランディングは「アウターブランディング」、「インナーブランディング」と大きく2種類に分けられて考えられています。皆さんの企業に今必要なのはどちらのブランディングでしょうか?
今回の記事ではアウターブランディング(外部ブランディング)について解説!
皆様の企業のブランディング活動に役立てていただければと思います!
そもそもブランディングとは?
ブランディングという言葉には広い意味があり、それはマーケティング用語であったり、デザインに深く関わる言葉だったり、それぞれの立ち位置や考え方によって解釈が異なる場合が多くあります。
ゴーアヘッドワークスでは「ブランディング」とは、売る人と買う人のイメージを一致させ持続させていくすべての行為。とブランディングを定義しています。
アウターブランディングとインナーブランディング
ざっくりと双方のブランディングの概要を説明します。
アウターブランディングは、外部の顧客や市場に対して企業や商品の価値を効果的に伝え、ブランドイメージを確立・向上させる活動です。広告、PR、SNSなどを活用して認知度を広げ、顧客の信頼を得ることを目的とします。
一方、インナーブランディングは、社員や関係者に対して企業の理念や価値観を浸透させる取り組みです。目的は、組織内での一体感を高め、企業文化の強化や従業員のモチベーション向上につなげることです。社員がブランドの担い手となり、顧客接点で一貫したメッセージを伝える役割を果たします。
両者の違いは、アウターブランディングは「外部向け」であるのに対し、インナーブランディングが「社内向け」という点で異なります。両者を連携させることで、ブランドの一貫性と信頼性が向上します。
アウターブランディングを取り入れる5つの目的
アウターブランディングは主に以下のような目的で行われます。
1. ブランドの認知度の向上
アウターブランディングでは、ロゴマークやキービジュアルといった企業の象徴を作り、それをさまざまな広報媒体で活用していきます。これにより企業のイメージがユーザーに浸透し、結果として企業名が多くの人に知られたり、商品をより多くの人に手に取ってもらう事ができます。
2. 新規顧客の獲得
企業や商品のブランド力があると、そのロゴデザインや商品のパッケージデザインから興味を持ってもらえる動機になり、新規顧客獲得のチャンスに繋がります。
そこにさらに、ブランドストーリーや企業の価値観を伝える事で、ユーザーに共感を得てもらうことができ、顧客との信頼が生まれます。
3. 競合他社との差別化
競合他社との差別化を図るうえでも、アウターブランディングはとても重要です。商品の特性は同じでも、コンセプトから商品価値、ターゲットの明確化をすることで、市場における独自のポジションを確立する事が可能です
4. ブランド価値の向上
長期的にブランディング活動を行いブランドの価値を高めていく事で、根強いファンを獲得することができます。
根強いファンとは、いわばリピーター。リピーターを増やす事により売上向上や、市場シェア拡大を目指せます。
独自のブランド力を活用し、最終的には売上や市場での優位性を確立する事が目的です。
アウターブランディングの手順 6ステップ
アウターブランディングでは、主に以下の6つの取り組みを行なっていきます。
ブランディングをする対象を人に置き換えて考えると良いかもしれません。
定めたターゲットに対してどういう姿で接したち振る舞うかがブランディングを成功させる鍵となるはずです。
1. ブランドの核を定義する
まず、ブランドの「核となる価値観」や「ビジョン」を明確化します。顧客に伝えたいメッセージやブランドの存在意義を具体化し、差別化要因を洗い出します。これがブランド戦略の基盤となります。
ブランディングの対象となる自社や商品の魅力、プライドやポリシーなどできるだけ多くの要素を見つけ、自社の価値を見出していきましょう。
2. ターゲット顧客を特定する
ブランドのメッセージが最も響く顧客層を明確にします。年齢、性別、ライフスタイルなどのデモグラフィック情報だけでなく、心理的ニーズや価値観も考慮します。適切なターゲット設定が効果的な発信に繋がります。
3. ブランドアイデンティティを構築する
ロゴ、カラー、フォント、トーン、キャッチフレーズなど、ブランドの視覚・言語要素を設定します。これにより、顧客がブランドを一目で認識でき、ブランドイメージの一貫性が保たれます。
4. ブランドのストーリーを描く
ブランドの背景や価値を魅力的に伝えるストーリーを作成します。ストーリーには顧客の共感を得る要素を組み込み、ブランドと顧客の感情的なつながりを強化します。
5. コミュニケーション戦略を策定する
定めたブランドや、ターゲットに適切な媒体(SNS、ウェブサイト、広告など)を選定し、ブランドメッセージを発信していきます。ターゲットに最も効果的なタイミングと頻度を設定し、顧客との双方向の対話を促進します。
6. ブランドパフォーマンスを測定・改善する
定期的にブランドの認知度や顧客の反応を分析し、必要に応じて戦略を調整します。アンケートやSNSのインサイトを活用し、改善を繰り返すことでブランド価値を向上させます。
アウターブランディングの効果
アウターブランディングをややることでどのような効果が生まれるのかを4項目にまとめました。
ブランド認知度の向上
ブランドの認知度が上がることで、顧客がブランド名やロゴマーク、さらにはキャチコピーや、色、形でも特徴が伝わり、認知度が向上します。
顧客の信頼・共感
定めたターゲットに対して的確な姿勢、立ち振る舞い、共感を得られるストーリーを描くことで、ユーザーから多くの共感を得られるようになります。
それにより、顧客との感情的なつながりが生まれ、ブランドへの信頼がより一層強まっていきます。
競合他社との競争優位性の確立
ブランド力が向上する事により、市場で他社との差別化ができていきます。
それが進むにつれ、競合他社と比べる対象からは外れ、独自の道が開けます。
「あのブランドだから」や「私はこのジャンルならこのブランド」と決められる事が多く、競争の枠から外れて、独自の集客力で勝負ができる土台ができます。
ファンの増加
一定のブランドイメージをしっかりと発信していくと、ブランドに共感した顧客がファンとなり、その中の一部がリピーターやアンバサダーとなり、長期的な関係が築けるように発展します。好きな人の周りには、好きな人が集まり、さらにそこにコミュニティーができていきます。
売上の向上と市場シェアの拡大
ある程度の売り上げが見込めて、同じ同業他社の中でも一定数の値を超えるとブランド力が形になり、市場での優位性につながります。
その業界のシェアを占める事により独自性の販売戦略が立てられるようになります。
まとめ
アウターブランディングは、企業やブランドが外部に対して「何をどのように伝えるか」を明確にし、顧客と強い関係性を築くための重要な活動です。
様々な媒体を通じて、ブランドの価値や独自性を伝え、顧客の共感と信頼を獲得することで、よりゴキゲンなブランドに進化し、長期的な成長を実現します。
さらに、企業の内側を整える「インナーブランディング」と合わせて行うことで、より強固なブランド力が築けるでしょう。
是非、この機会にアウターブランディングを進めてみて自社ならではのブランドづくりをしていってみてはいかがでしょうか?